岡崎慎司×兵庫 サッカーでまちおこし
高校サッカーの名門、滝川第二高校のOBらでつくる一般社団法人「マイスター」(神戸市西区)が、同市西区に整備する環境配慮型のサッカーグラウンドについて、神戸芸術工科大(同)と連携し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の実践や施設を拠点とした地域コミュニティーづくりを進めていくことが10日までに分かった。(有島弘記)
近く共同研究会を立ち上げ、本格始動する。マイスターの井口洋平理事(36)は「持続可能な土地利用のモデルケースを共同開発し、世界に提示したい」と話している。
計画では同区平野町の田園地帯に人工芝コートと木造クラブハウスなどを造る。環境への配慮を打ち出し、コートの地下に雨水を蓄え、蒸発を促すシステムを導入。表面温度を下げ、災害時には雨水を生活用水として地域に提供する。照明は発光ダイオード(LED)を採用し、電力消費量と温室効果ガスを削減。来年12月ごろの完成を見込む。
神戸芸工大はSDGsに沿う取り組みについて、神戸市の里づくり計画に携わる齊木崇人学長(環境デザイン)が自ら研究にあたり、「人と自然の共存モデルをつくり、責任を持って次世代に残す」と語る。
齊木学長は先行例として1900年代に開発され、現代に続く都市計画の基礎が生まれたまちとされる英国の田園都市レッチワースを挙げる。農地と宅地が調和し、中心地の「ビレッジグリーン」と呼ばれる芝生広場は、地域の誰もが使える。住民に開放を予定するマイスターの新グラウンドも「スポーツを軸に、地元と近くの西神ニュータウンの住民の交流を深められる」と期待した。
【一般社団法人マイスター】 2015年設立。代表理事は滝川第二高校サッカー部OBの岡良一氏(34)。幼児と小学生が対象のサッカースクールと中学生チーム、マイスター須磨を運営する。チーム名は来春、「バサラ兵庫」に改称。法人のグループにはドイツ6部リーグのアマチュアクラブで、同校OBが監督を務めるバサラマインツもある。
2020/12/11-
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