部下からのハラスメントの悩み。※画像はイメージです (siro46/stock.adobe.com)
部下からのハラスメントの悩み。※画像はイメージです (siro46/stock.adobe.com)

みなさんは部下との関係について悩んだことはありませんか?組織や人材のコンサルティング企業の株式会社ジェイフィールの調査によると、課長職についている人の約4割が部下からの「逆パワハラ」を受けたことがあると回答していることがわかりました。

調査は2025年4月、従業員100人以上の民間企業に勤務する正社員5000人を対象に実施されました。

課長職の人に逆パワハラを受けたかどうかについて聞いたところ、約4割が「逆パワハラを受けたことがある」と回答しています。また、周囲の認識としても「課長職に対する逆パワハラを見たことがある」と回答した人の割合は約4割以上となりました。本人の認識よりも、周囲からの認識の割合の方が高いことから、認知のギャップの存在が明らかとなりました。

具体的な逆パワハラ行為の内容について、「自分の職場で起こっている」という意見が最も多かったのは「あからさまに不機嫌な態度をとる」です。次に多かったのは「上司の知識・経験を否定する」で、そしてその次は「小ばかにした感じで笑う」でした。

また「意図的に報連相をしない」や「必要以上に説明を求める」など、組織としての業務の遂行に滞りが生じるような逆ハラスメントも頻発していることが分かりました。さらに「意図的に目を合わせない」や「意図的に話しかけても反応がない・無視する」といったコミュニケーションを拒絶するような逆ハラスメントも多く存在するようです。

上記のような逆パワハラについて会社がどのような対策をとっているのか聞いてみると、41.7%の企業で「相談窓口の設置」が行われており、「従業員向けの研修の実施」に関しても39.2%の企業で行われています。しかし27.4%の企業では「特に何もしていない」という結果になっており、まだまだ逆パワハラ問題に関しての対策意識が高くない状況が伺えます。

【出典】
株式会社ジェイフィール