みなさんの家庭では、冷房時のエアコンは何℃に設定していますか。株式会社ファーストイノベーション(東京都中央区)が運営するWEBメディア『SES Plus』が実施した「家庭でのエアコン設定温度」に関する調査によると、「28℃」が最も多くの支持を集めたことがわかりました。
調査は、Xで募集した20代~60代以上のSNSユーザー男女を対象として2025年7月~8月の期間に実施され、543件の有効回答数を得ました。
その結果、最も多くの支持を集めた設定温度は「28℃」で、全体の26.7%を占めました。続いて「26℃」(20.0%)、「27℃」(19.0%)、「25℃」(15.2%)、「24℃以下」(13.3%)と続く結果となり、いわゆる「快適さ」と「節電・環境配慮」のバランスを重視する家庭が多いことが浮き彫りとなりました。
【第1位:28℃(約140件)】
公共施設などでも推奨される「28℃」がトップ。電気代の節約や身体への負担軽減、また冷えすぎを避ける目的から、家庭でも支持が高く、「サーキュレーターと併用してちょうど良い」「冷え性なのでこのくらいがベスト」といった声が多数寄せられました。
【第2位:26℃(約105件)】
「暑すぎず寒すぎず、ちょうどいい」という声が多く、30代~40代の男女から広く支持されました。「赤ちゃんがいるのでこの温度にしている」「湿度とのバランスで26℃が快適」といった家庭環境を反映したコメントが目立ちます。
【第3位:27℃(約100件)】
「節電と快適のバランスをとった中間温度」として選ばれるケースが多く、「28℃では暑く感じるが、25℃では冷えすぎる」という理由で選ばれた温度帯です。「犬や子どもに合わせて」「エアコンに負荷をかけすぎないため」といった意見も見られました。
【第4位:25℃(約80件)】
「暑さに弱い」「快適に眠りたい」など、特に20~30代女性や暑がりの男性に人気の設定温度。「快適性を最重視」「これ以上だと眠れない」という声もあり、快適性を追求する層が根強く存在しています。
【第5位:24℃以下(約70件)】
「とにかく暑すぎて効かない」「家族全体を冷やすにはこの設定が必要」という意見が目立ちました。特に一軒家やエアコン1台で複数部屋を冷やしている家庭、また北海道以外の地方で猛暑に悩む人からの回答が中心でした。
なお、「電気代の節約」「北海道など涼しい地域在住」「冷房が苦手」といった理由から、「使っていない/冷房なし」派も5.7%と一定数見られたほか、明確な温度にこだわらず、「自動運転」や「ドライ(除湿)」機能を利用することで、効率的な運転を目指す声も複数ありました。
ちなみに、性別・年代別の傾向としは、20~30代女性では25~27℃の「快適重視」設定が目立ち、赤ちゃんやペットのいる家庭では「冷えすぎない26℃」の支持が高く、生活スタイルに合わせた調整が見られました。
また、30~50代男性では28℃を選択する割合が多く、「節電」「推奨温度」「エコ意識」を重視する傾向が見られ、60代以上の男女では「27℃~29℃以上」「冷房を使わない」といった身体への影響や節電を重視した姿勢が読み取れました。