シーチキンマヨネーズのおにぎりが200円目前…(ちょる子さん提供)
シーチキンマヨネーズのおにぎりが200円目前…(ちょる子さん提供)

コンビニおにぎりの価格高騰がSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのは"育ママ投資家"として活動するちょる子さん(@kabu_st0ck)による

「学生時代、お金がなくて散々助けてくれた税込105円のシーチキンマヨおにぎりは月日を経て税込198円になり私に牙をむいた。」という投稿。

ごくありふれた普通のシーチキンマヨおにぎりが約200円。"令和の米騒動"など昨今のご時世を考えると、値上がりはやむを得ないのだが、一昔前の「コンビニおにぎりは100円」という感覚が残る世代からすると驚かされるばかりだ。

ちょる子さんにお話を聞いた。

ーーこのおにぎりを購入された店舗は。

ちょる子:大阪市住之江区のコスモスクエア駅内にあるデイリーヤマザキでした。

ーーこの価格をご覧になったご感想をあらためて。

ちょる子:つい2日前くらいに東京のローソンで買ったシーチキンマヨネーズおにぎりが168円(税別)でした。「物価高怖い」と思っていたらさらに198円(税込)で、もうすぐ200円になってしまうという事実がさらに怖くて震えました。

大学生だった2008年頃、お金がなくてアルバイトに行く時には朝昼晩105円(当時税込)で買えるシーチキンマヨネーズおにぎりにすごく助けてもらってました。当時105円で買えるおにぎりは昆布、梅、シーチキンマヨネーズの3種類で、シーチキンマヨネーズだけタンパク質も取れるのですごくお得だなと思っていました。

ーー10年ほど前はコンビニおにぎりは100円程度と言う感覚がありましたね。

ちょる子:貧乏大学生だったころ、食パン一斤のやつをアルバイトの休憩時間に一枚食べて、給水機の水でお腹を膨らませていました。ですが食パンは腹持ちが悪く、8枚切を6枚切にしてもお腹がすぐに空いてしまいます。ですがシーチキンマヨネーズおにぎりはとてもお腹が膨れるのですごくありがたかったです。私にとってシーチキンマヨネーズというのは大学時代の貧乏生活を救ってくれた救世主であり、アルバイトを共に乗り切った戦友でもあります。

そんなシーチキンマヨネーズが17年の時を経て200円近くに。ヤマザキでは178円(税別)の明太子マヨネーズよりも高い値段になっていて、一番安くてタンパク質が取れるおにぎりの座を奪われたことにもびっくりしました。

ーー投稿に大きな反響がありました。

ちょる子:「給与は倍になってないのにおにぎりは倍になってる」、「海苔が不作」、「お弁当買ったほうがいい」などたくさんのご意見をいただきました。

正直こんなに反響があることにびっくりしていますが、みなさんもきっとこんなにシーチキンマヨネーズおにぎりが高くなるなんて思ってもなかったのだと思います。私もそうです。なんとなく物価上がったなぁと感じている人も多いでしょうし家計が苦しいなと感じる人も多いのかなと思います。

そんな中であのツイートが物価高をわかりやすく数字で表現したのだと思います。私は一番懸念しているのは「給与は倍になっていないのに」ということ。私は株式投資をしていますが、まず株をやる前に自身の生活の収支を見直すことが大切だと思っています。外食がこんなに高くなってしまうとなると、今の学生さんが資産形成するのは本当にハードだなと感じています。

できるだけ早いうちから資産形成に取り組むのがいいかなと考えているところで、6歳の娘にも先日どうして物価が高くなるのか、円安とは何かについて教えてあげました。

お給料がなかなか上がらない、社会保険料は上がり、人口が減り続け、円安と食料自給率とエネルギー自給率が低く諸外国の物価高の影響をもろに受けるこの日本において、あのツイートがたくさんの国民が自衛のためにお金のことを少しでも考えるきっかけになればいいなと思います。

◇ ◇

SNSユーザー達から数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。物価が上がること自体は仕方ないが、国民の所得がそれに追いつかなければ日本は貧しくなるばかり。政治をつかさどる人々にはっもっと現在の自体を重く受け止め、猛省していただきたいものだ。

なお今回の話題を提供してくれたちょる子さんはメディアやイベントにも積極的に参加しており、9月5日に「名証IR EXPO」、9月20日に日経CNBC「先物・オプション道場225」公開収録イベントに登壇。また毎週日曜21時から田端信太郎さんのYouTube番組「日曜夜9時!株ライブ」に出演している。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)