入院中の少女を笑顔にした看護師の工夫とは ※画像はイメージです(milatas/stock.adobe.com)
入院中の少女を笑顔にした看護師の工夫とは ※画像はイメージです(milatas/stock.adobe.com)

看護師が、点滴を固定する医療用テープ(シルキーポア)にプリキュアを描き、入院中の少女を笑顔にしたエピソードがXに投稿されて話題になっています。

「どうも各病棟に1人は居るであろうシルキーポア職人です」という一文と共に投稿されたのは、点滴を固定する医療用テープに描かれた見事なイラスト。投稿主である看護師のあやりんご(@ONIGIRIgirigi)さんが入院中の女の子に渡したこの一枚が、少女の心を温かくしました。

病院で日常的に使われる「シルキーポア」は、決して目立つ存在ではありません。「しかし、ひと工夫を加えることで、子どもにとって特別なものになる」と話す、あやりんごさん。

イラストを描いたきっかけは夜勤中にできたわずかな空き時間でした。

「入院していた4-5歳の女の子が『プリキュアが好き』と言っていたので夜勤中の手が空いた時に描きました」

描くキャラクターは、その子のリクエストや好みに合わせて選ぶと言います。

「好きなキャラクターがわかればそれを描きます。今までアンパンマンや特撮ヒーローなども描きました。基本的に業務中はスマホを触れないので写真はほぼ残ってないのですが、今回は渾身の出来だったので残したいと思って休憩中に撮りました」

最初に渡した時は、女の子は恥ずかしそうにモゾモゾとしただけ。しかし後から、母親を通じて「すごく喜んでいました。剥がしたあともずっと持っていたほどです」と伝えられたのだそう。

あやりんごさんは、普段から自身の子どものためにも折り紙でユニークな作品を作ったり、手作りのおもちゃセット「ビジーバッグ」を工夫したりしていると言います。