官公庁オークションに「マジコン」が出品され、SNS上で大きな注目を集めた。
「官公庁オークションに鳥取県が出品してるDS、マジコンセットなんだがwww 知識ないんだろうな......」
と件の出品ページを紹介したのは大学生のTAKIさん(@taki_pc_1115)。
マジコンとはゲームソフトをコピーしたり、そのコピーやイメージファイルをゲーム機で起動させるための機器。自作プログラムを動作させるために使うには問題ないのだが、その利用の大半はインターネット上で不正に配布される起動であると言われており、著作権侵害の温床に。日本ではゲームメーカーによる輸入販売禁止と在庫廃棄を求める訴訟もおこなわれているいわく付きの機器なのだ。
今回話題の商品を出品したのは鳥取中部ふるさと広域連合だが、公の機関がまさかそんなものを出品していようとは…。
TAKIさんにお話を聞いた。
ーーこのページを見つけた経緯は?
TAKI:この出品は、日課のオークション巡回中に見つけました。出品していたのは鳥取県で、このとき鳥取県はゲーミングPCやモニターなど、ゲーム周辺機器を多数出品していたので、なんとなく鳥取県の出品一覧を見ているときに見つけました。
ーーご覧になった感想を。
TAKI:見つけた感想として思ったのは、「なんでこんなものが出品されているんだ?」でした。オークションとはいえ、官公庁が運営しているものなので、出品前に相場とか調べないのかな…その時に気づかないのかなとかは考えましたが、DSの相場だけ調べてあとはオマケみたいに考えられてたんじゃないかなと思います。自分もマジコン自体、ネット記事でしか存在を見たことがなかったので、驚いてツイートしました。
ーー投稿に大きな反響がありました。
TAKI:投稿した後、意外にマジコンの存在を知らない人がいることに驚きました。確かに自分もDS、3DS世代なのですが、当時は存在も知らず、のちにネット記事で存在を知ったので、さらに上の年齢の人たちとなると認知度はさらに低くなるんじゃないかと思います。
また、コレクションとしてマジコンを欲しがっている人もかなり多数いることも知りました。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「税金も払えなくなって、家も私財も差し押さえられ、恐らく子どものおもちゃであろうDSのソフトは海賊版で、それさえも競売にかけられ…なんというか社会の闇の一部を垣間見た気がする」
「任天堂ブチギレ案件のアレですなw この頃のネット民やDSユーザーって『金出して買うなんてアホくさw』っていう層が何故か強かったよな」
「SDカードアダプターとは、モノは言いようだな笑 本体だけ出品しとけばよかったものをww」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。
なおSNSの反響のせいか現在、マジコンの出品は中止されている。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)