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 任期満了に伴う神戸市長選(10月12日告示、同26日投開票)で、日本維新の会の兵庫県組織・兵庫維新の会の金子道仁代表は7日、独自候補の擁立を断念することを明らかにした。他候補の推薦もしないという。政令指定都市は党が最終判断するが、党の藤田文武共同代表は、擁立が厳しい状況を認めた。維新は前回選に続いて候補者を立てない見通しとなった。

 金子代表は神戸市内で会見し「模索したが、残念ながらふさわしい候補者を選出できなかった」と述べた。

 同市長選で、維新は前々回の2017年に初めて候補者を擁立。現職の久元喜造氏(71)に敗れ、前回21年は候補者を立てなかった。

 24年には兵庫県の告発文書問題を巡る県議会会派の対応などが批判を招き、党勢が低迷した。今年7月の参院選兵庫選挙区でも公認候補が初めて落選。神戸市長選の候補者擁立作業も難航していた。

 同市長選では、現職の久元氏、新人で兵庫労連事務局長の岡崎史典氏(56)、新人でニュース分析会社社長の木島洋嗣氏(50)、新人で同市議の五島大亮氏(48)が、いずれも無所属での立候補を表明している。(斉藤正志)