「一番の身近な自然です」
■愛犬と同じ状況
3匹の愛犬との共同生活。俳優の南果歩(61)のワンダフルライフは毎日朝7時から始まる。
「今の時期お散歩は日陰ばかりですが、平均的に朝7時と夜の涼しくなる時間帯の計2回を心がけています。お散歩コースは毎回決めず、犬が喜ぶものがありそうなところ、例えば草花などの自然がある場所を目指して歩きたい方向に進みます。彼らも臨機応変なのでとても喜んでいて、散歩に行くたびに強気でグングン引っ張ります」
トイプードルの愛犬シャンティ、その娘ジョーイ、孫サランの3匹。南は「今年10歳になるシャンティは人間の年齢で計算してみたら私と同世代くらい。私にも孫がいるので、状況的には同じですね」と目を細める。
■感心する日々
サンスクリット語で「感謝」「平和」を意味するシャンティには、深い思い入れと思い出がある。
「ちょうど私が乳癌に罹患する前年にお友達のお家で生まれた子を譲り受けたんです。それがシャンティ。偶然にも凄く良いタイミングでやって来てくれたなと思います。私が病気で落ち込んでいた時もずっと傍にいてくれましたから」
南は3匹を評して「一番の身近な自然」と言う。気付きを与えてくれる存在として尊敬している。「本能のままに食べ、寝て、遊ぶ。獣として自然体でありのままに生きる姿には、人間として見習うべきものが沢山あると感心させられる毎日です」
9月19日には南主演の映画『ルール・オブ・リビング ~“わたし”の生き方・再起動~』が公開される。異文化交流を通して新しい人生を開拓していくポジティブコメディーだ。
初日翌日の9月20日には新宿ピカデリーにて公開記念舞台挨が実施され、南、すみれ、グレッグ・デール監督、ジェフリー・ロウが登壇。南は「この映画を通して『そういえば私は今まで自分の好きを優先していなかった!』という気づきに繋がったら嬉しいです」と期待している。
(まいどなニュース特約・石井 隼人)