車にかかる諸経費のなかで、みなさんが最も負担に感じるのは何ですか。ソニー損害保険株式会社(東京都大田区)が実施した「2025年 全国カーライフ実態調査」によると、「ガソリン代・燃料代」が最多となりました。では、ガソリン代・燃料代を節約するために行っていることにはどのようなことがあるのでしょうか。
調査は、自家用車を所有し月に1回以上車を運転する全国の18~59歳の男女1000人(各年代125人ずつ)を対象として、2025年7月にインターネットで実施されました。
はじめに、「年間走行距離」について聞いたところ、「3000km超5000km以下」(27.3%)や「5000km超7000km以下」(21.2%)などに回答が集まり、平均は「6728km」となりました。年代別にみると、年間走行距離の平均は40代が7188kmで最も長くなりました。
年間走行距離の平均を過去の調査結果と比較すると、年間走行距離の平均は2024年の6972kmから2025年では6728kmと、244kmの減少となっています。
次に、「1カ月あたりの車の維持費(保険料、ガソリン代・燃料代、駐車場代、修理代等のことで、税金、ローン返済、有料道路通行料は除く)」を教えてもらったところ、「5000円~1万円未満」(31.6%)が最多となり、維持費の平均は「1万4100円」でした。
主に運転している車のボディタイプ別にみると、維持費の平均が最も低くなったのは「軽自動車」で1万200円、最も高くなったのは「SUV・クロカン」で1万8500円となっています。
また、過去の調査結果との比較では、維持費の平均は2021年以降の増加傾向が続き、2024年の「1万3900円」から2025年では「1万4100円」と200円増加し、5年連続の増加となりました。
続けて、「車の諸経費で負担に感じるもの」を聞いたところ、「ガソリン代・燃料代」(66.0%)が最も多く、「自動車税」(62.8%)、「車検・点検費」(58.4%)、「自動車保険料」(49.2%)、「駐車場代」(20.1%)が続きました。
これを居住地別(※)にみると、「駐車場代」は都市部では31.8%と、地方の17.6%に比べて14.2ポイント高くなっています。
(※)北海道札幌市、東京都23区、神奈川県横浜市、愛知県名古屋市、京都府京都市、大阪府大阪市、兵庫県神戸市、福岡県福岡市を「都市部」とし、それ以外を「地方」としています。
「ガソリン代・燃料代」を負担に感じる人の割合を過去の調査結果と比較すると、2022年は68.1%、2023年は66.4%、2024年は68.4%、2025年は66.0%と、4年連続で6割半ばを超えており、原油価格高騰や円安による輸入価格上昇の影響で、ガソリン価格が高止まりの状態が続いているため、負担感を持っている人が多いことがうかがえました。
そこで、「ガソリン代・燃料代を節約するために行っていること」を教えてもらったところ、「セルフ式ガソリンスタンドで給油する」(38.0%)が最多となったほか、「ガソリンスタンドの会員になる」(27.7%)、「急発進・急停車をしない」(27.6%)、「無駄なアイドリングをしない」(21.9%)といった意見が上位に挙がりました。
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【出典】
▽ソニー損保の自動車保険