東アジアの経済界や学界から女性リーダーが集まる「日中韓女性経済会議」が20日、大阪で開かれる。「健全な長寿社会を目指して」をテーマに、少子高齢化や心身・社会の健康などを議論する。実行委員長を務める塩野義製薬(大阪市)副会長の沢田拓子さん(70)=西宮市出身=に、日本の企業風土や働く女性を取り巻く課題について聞いた。(広岡磨璃)
■その意見は有用か
「『あうんの呼吸』で動きたい集団では、グローバル展開はできない。変えるべき文化です」。沢田さんは日本企業の課題を的確に指摘する。
「『誰が言ったか』ではなく、その意見が有用かという視点こそが大事」とも話す。議論して異なる意見を取り入れることが、イノベーション(新たな展開)につながると説く。女性に限らず、多様な立場の声を聴く重要性を訴える。