果敢に階段練習を重ねる風景/ミナガワさん(@37ch)提供
果敢に階段練習を重ねる風景/ミナガワさん(@37ch)提供

「怖い、やっぱりいらない」と言わせて諦めさせるつもりだった--。そんな父親の作戦が裏目に出て、息子はマウンテンバイクに夢中に。恐る恐る段差を降りていた少年が、6年後には大会に出場するほどのライダーへと成長して華麗な技を披露する様子を紹介するThreadsの投稿が話題を集めています。父にとってはまさに“嬉しい誤算”だったようです。

投稿したのは、少年の父・ミナガワタカヒロさん(@37ch)。20年ほど前に妻とマウンテンバイクを楽しんでいた時期があったものの、それ以降は乗る機会もなく、今ではママチャリすら使っていなかったといいます。

そんななか、当時8歳だった息子さんが、たまたまYouTubeで見たマウンテンバイクの映像に刺激を受け、マウンテンバイクが欲しいとねだってきたのだそうです。

「マウンテンバイクは決して安いものではありませんし、乗り始めたら維持にもお金がかかります。息子がすぐに飽きてしまうようならば、買いたくないと思ったのが正直なところです。そこで『軽くビビらせてやろう』と…」

息子さんに階段や段差のある場所での走行練習をさせてみたミナガワさん。しかし、息子さんはひるむ様子もなく、果敢にチャレンジ。段差を越える練習やオフロード走行にも夢中で取り組む姿を見せたといいます。

「怖がる感じはなかったです。できなさそうなことにチャレンジして、クリアすることを楽しんでいたように思います」

そんな姿にミナガワさんは「しゃあないな、ちょっと遊ばせるか」と、マウンテンバイクの購入を決めました。

現在14歳になった息子さんは、「ダウンヒル」や「エンデューロ」といった山道を走る本格的なマウンテンバイク競技にも出場しています。

「父親としては、息子が夢中になっている気持ちを大事に応援できればと思っています。もちろん、今では自分もマウンテンバイクを楽しんでいます」

なかでもミナガワさんが印象に残っているのは、「最初は笑って見てたけど、繰り返し見ているうちに涙が出てきた」という感想だったといいます。

「この数年のことを思い出して、グッとくるものがありました。息子がどう思っているかは分かりませんが、妻はとても喜んでいました。本人の目標は“世界に通用するダウンヒルライダーになること”らしいので、これからも応援していきたいと思っています」