迎えにきた母の車に気づいた長男/サナ(@sana_goodlife)さん提供
迎えにきた母の車に気づいた長男/サナ(@sana_goodlife)さん提供

クールに下校していた高校1年生の長男が、迎えに来た母の車を見つけた瞬間に突如踊り出す--。思春期男子の意外な行動を収めた動画がInstagramに投稿され、大きな注目を集めています。普段は外で見せない“おうちモード”全開の姿に、投稿者である母のサナ(@sana_goodlife)さんも驚きを隠せなかったそうです。

いつもはヘッドホンをつけて「つかれた!」の一言だけで車に乗り込むという長男ですが、この日は突然踊り出したうえに、車内ではヘッドバンキングまで披露しました。珍しくテンションが高い様子に、サナさんは「今日は何かいいことでもあったのか、こちらまで嬉しくなりました」と感じたそうです。

投稿のコメント欄には、「かわいすぎるやろ」「こんな息子がほしい」などの声が寄せられました。普段は見せない一面が伝わり、多くの人が思わず笑顔になったようです。

一方で、普段の長男は自宅ではどちらかというとおとなしく、オンラインゲームに熱中してほとんど自室で過ごすといいます。リビングに姿を見せると、他の兄弟から「やったー!」と歓迎されるほどの“レアキャラ”扱いなのだとか。

「中高一貫の男子校を受験してくれたら、もうその後は干渉しない」と長男と約束していたことから、現在はダンスやバンド活動、映画鑑賞などの趣味に打ち込み、“モテるため”とドラムを始めるなど積極的に挑戦しているそうです。今回の動画が多くの人に見られたことを伝えると、「ま、当然すね!」と照れ隠しの笑みを浮かべたといいます。

サナさんの子どもは4人おり、長男と末っ子の年齢差は14歳です。兄弟との関係についてサナさんは、「兄弟に対して本人はぶっきらぼうを気取っているようですが、親から見るととてもやさしく兄弟愛に溢れたお兄ちゃんです」と話します。外出時はさっと自分が道路側に立って妹や弟を守ったり、悩みや弱音を吐く妹弟にそれとなく近づいてアドバイスしたりすることもあるそうです。

高校生というと“反抗期”のイメージもありますが、サナさんは長男と良好な関係を築いています。子育てで心がけているのは「子どもの言葉を否定しない」ことだそうです。

「自分が思春期のとき、親に否定されるとそれ以上話すのが嫌になりました。だから『でも』『だけど』は使わず、前向きな言葉を返すようにしています。とはいえ、つい『でもさぁ』と言ってしまうこともあり、そのときは大急ぎで『いいねいいね!』と取り繕っています(笑)」

また、サナさんのInstagramのプロフィールには「一緒に過ごせる18年間を笑い倒す!」というモットーが書かれており、その背景には過去の経験がありました。

「長男が小さい頃は仕事を優先して、子どもとの時間を楽しむ余裕がありませんでした。気づけば親離れが始まっていて、『もうあの時間は戻ってこない』と思ったんです。だから今は子どもとの時間を最優先にしています」と語ります。