早朝5時、爆音で目を覚ましました/まめねこさん(@ma.me.ne.ko)提供
早朝5時、爆音で目を覚ましました/まめねこさん(@ma.me.ne.ko)提供

「ドガーンッ!」--早朝5時、静まり返った家の中に鳴り響いた爆発音。異臭と白い煙で「火事だ!」と直感したまめねこさん(@ma.me.ne.ko)は、とっさに家族を裸足のまま外へ避難させました。Instagramで「他人事じゃない」「身近過ぎて怖い!」「我が家でも起きるかも」と震撼する声が広がったこの出来事、発火の原因は多くの人が日常的に使う「モバイルバッテリー」でした。

火災一歩手前の恐怖と、家中に広がった煤による被害の全貌を伝える投稿には、「すぐに家のバッテリーを見直した」という報告が相次いでいます。

「夢だと思いました(笑)。でもまもなくプラスチックが溶けるような匂いがして飛び起きたら、目の前が白い煙が漂ってて…とっさに火事だと思いました」

発火が起きたのは、早朝5時のこと。火の出所を探しながら1階にいた夫を「火事!!」と叫んで起こしたといいます。

「一刻も早く火を消さなくてはいけないと思ったんですよね。でもだんだん喉が痛くなってきて。子ども達をこの煙の中に置いておけないと思い、すぐに起こして裸足で外に連れ出しました」

子どもたちに喉の痛みは出なかったものの、先に脱衣所へ向かった夫は多くの煙を吸い込み、咳き込む様子も見られたそうです。

「後でChatGPTで調べて、リチウムイオン電池の発火による煙には毒性があるかもしれないと知り、焦りました。まもなく落ち着いたので本当によかったです」

脱衣所のドアを閉めていたにもかかわらず、煤はリビングやキッチンなどにも拡散。テーブル、床、棚の上まで黒く汚れ、家中を清掃する事態に。

「掃除で済んだのだから、むしろ良かったのかも知れない。でも、あんな小さなモバイルバッテリー一つで1階全体がそんな状況になってしまったのは衝撃でした」

実際の被害は火災一歩手前で収まりましたが、家の中には煙による被害が広がっていました。

「恐ろしかったです。床にも天井にも点状に無数の焦げがあって。もし起きてる時間に人のいる場所で起きていたらと思うとゾッとしました」

最も怖かったのは、“あと1時間遅れていたら”という想像でした。

「人がそばにいなくて本当に良かった。あと1時間も遅かったら、子ども達はそこで歯磨きしていたと思うんです。人が家にいる、でも寝ている時間帯で本当に助かったと思います」

この体験をのXのストーリーで共有したところ、「詳しく知りたい」という声が多く寄せられたため、注意喚起として漫画でまとめ、Instagramにも投稿したそうです。

「単純に“こんなことが今朝あったよ”と伝えたかったんですよね。ストーリーに載せたところ詳細を知りたいという声が多くて。フォロワーさんには同じトラブルになってほしくないと思い、マンガにして報告しました」

投稿を見た人たちの中には、すぐに自宅の製品を点検したという人も。

「『家のバッテリー見直しました』『古いの捨てました』という報告がすごく多くて、少しでも注意喚起になったなら嬉しいです」

今回、発火の原因となったのは、Echo端末用に使っていたサードパーティ製の安価なモバイルバッテリーだったといいます。

「安いものが全て悪いわけではないと思いますが…今回の我が家のケースでは、それがトラブルの原因になりました。充電していた場所や使用期間もリスクだったと思います」

まめねこさんは今回の経験から、モバイルバッテリーを使用する上で、これだけは注意してほしいという安全対策を教えてくれました。

・安価すぎる製品は避ける
・PSEマークがあるか確認する
・充電は安全な場所で行う
・高温になる場所に置かない
・使用期間を把握しておく

日常に当たり前のように存在するモバイルバッテリーですが、一歩間違えれば命に関わる事故につながる危険性も。この投稿は、子育て家庭に限らず多くの人にとって「今すぐ点検しよう」と考えるきっかけになっています。