あえて「最新機種以外」を選んだ人が約半数 ※画像はイメージです(Paylessimages/stock.adobe.com)
あえて「最新機種以外」を選んだ人が約半数 ※画像はイメージです(Paylessimages/stock.adobe.com)

株式会社ゲオストア(名古屋市中区)が運営する中古スマホの売買を取り扱う『ゲオモバイル』は、このほど「スマホ選び」に関する意識調査を実施しました。それによると、約3人に1人が「この1年で中古スマホを選択肢として検討するようになった」と回答しました。また、約2人に1人が、スマホの購入(乗り換え)時にあえて「最新機種以外」を選んだ経験があることもわかりました。

調査は、全国の20~60代の男女550人を対象として、2025年8月にインターネットで実施されました。

調査の結果、スマホの購入において、「1年前と比べて中古スマホを候補として検討するようになった」と回答した人は28.7%。一方、「中古スマホは選択肢に入らない」(71.3%)と答えた人の理由としては、「バッテリーの劣化」(67.6%)や「誰が使っていたかわからない」(48.7%)に回答が集まりました。

続いて、「スマホを選ぶ際に重視する点」を尋ねたところ、「価格」(68.4%)、「機能性」(51.6%)が上位となり、その中でも「最も譲れないスマホ選びの”決定打”になる点」は、「価格」(37.0%)が最も多くなった一方、「最新機種であること」は4.8%にとどまりました。

スマホ選びの「決定打」になる点として「価格」が最多となったことを受けて、新品スマホの価格について、「高すぎる」と感じる値段を聞いたところ、「10万円以上~12万円以下」(22.2%)や「8万円以上~10万円以下」(17.8%)が上位となり、「8万円以上」をボーダーラインに“高すぎる”と感じる人が7割以上を占めました。

そこで、「あえて最新機種ではないスマホを購入・乗り換えたことはありますか」と尋ねたところ、46.7%が「ある」と回答し、誰もが最新機種を選ぶ時代ではなくなっていることが読み取れました。

ちなみに、「あえて中古で探したいスマホの機種」については、「Android」が36.2%、「iPhone」が32.4%と、Androidを選ぶ人の方がやや多くなっています。

また、最近のスマホには見かけなくなったデザインや機能の中で、「今でもほしい」と感じるものについては、「持ちやすいサイズ感・デザイン」(25.1%)が最多となったほか、「microSDカードスロット」(19.3%)、「3.5mmイヤホンジャック」(18.7%)といった意見も一定数見られました。

反対に、最新機種について「正直いらない」「自分には使いこなせない」と思う機能としては、「動画撮影時の高機能」(36.5%)、「高画素のカメラ」(28.5%)が上位となり、近年発達した多くのカメラ性能を使いこなせていないと感じている人が6割以上を占める結果となりました。

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調査を実施した同社は、「物価高騰下で通信費を抑制する動きや、大手キャリア・メーカーによる認定中古品の増加などを背景に、中古スマホは生活者にとってより身近な選択肢となってきている」と指摘。

その上で「今後も成長を続ける中古スマホ市場では、価格だけではなく自身のライフスタイルや価値観に最適化された『自分軸』での機種選びが一層広がっていくのでは」と分析しています。