みなさんは、“お口”の健康意識が高い都道府県はどこだと思いますか。株式会社SCOグループ(東京都千代田区)が実施した「お口や生活習慣などに関する意識調査」によると、「群馬県」が1位となりました。
調査は、全国の20~60代の男女4515人を対象として、2025年9月にインターネットで実施されました。
調査の結果、「“お口”の健康意識が高い都道府県」は、1位「群馬県」、2位「東京都」、3位「奈良県」がTOP3となりました。
1位の群馬県は「定期的な歯科受診」(63.3%)や「フロス使用率」(68.4%)が全国トップであり、予防意識が非常に強く、喫煙・飲酒・就寝前飲食など、口腔環境悪化リスクにつながる習慣が全国平均よりも低い傾向にありました。
反対に、ランキングが低い順にみると、47位「青森県」、46位「宮城県」、45位「沖縄県」となり、青森県は「喫煙率」「飲酒率」「就寝前の飲食」「口臭」「口元の見た目(不満)」といった点においてすべてワースト1であり、特に「喫煙率」は34.8%と全国平均(15.9%)を大きく上回ったことが今回のランキングに影響を及ぼしたようです。
「日頃の歯みがき習慣」ランキングを見ると、全体的に9割以上が「毎日みがく」と回答した一方で、「福島県」では10.2%が「ほとんどみがかない」と回答するなど、日々のケアがなされていない人が一定数いることがわかりました。
続けて、「デンタルフロスや歯間ブラシの使用有無」では、「毎日使用している」人は全体でも3割程度で、「毎日~月に数回」を合わせると「群馬県」(68.4%)が最も多く、「三重県」(43.8%)が最も低くなりました。
また、「歯科メインテナンスへの通院」については、全国平均で51.3%。最も多かったのは「群馬県」(63.3%)、「通っていない」人が最も多いのは「北海道」(61.7%)でした。
「直近で歯科医院に行ったタイミング」を見ると、特筆すべきは、「5年以上行っていない」人が全国で29.0%もいることです。歯科メインテナンスは、2~3か月に一度の定期受診が望ましいとされる中、これだけの年数歯科医院に行っていない人がいることは、沈黙の病気といわれる歯周病などが放置され、静かに重症化している可能性が示唆されます。
次に、「喫煙習慣」について調べたところ、「現在も吸っている」と答えた割合の全国平均は15.9%で、その倍近く上回ったのが、「青森県」(34.8%)でした。
また、「飲酒習慣」については、「毎日飲む」+「週に数回飲む」の全国平均は30.5%。中でも「青森県」は41.3%と高い結果となり、喫煙習慣に加え、口腔内、ひいては全身の健康への影響が懸念されます。
さらに、「就寝前の飲食をする」と回答した割合の全国平均は33.1%で、ここでも「青森県」(48.9%)が全国平均を大きく上回っていました。
「口腔内の健康状態の満足度」を調べたところ、「不満」の全国平均は30.4%で、「島根県」(42.4%)や「静岡県」(41.0%)が大きく上回りました。
最後に、自身の健康を10~0で示してもらった「全身の健康満足度(平均値)」を見ると、全国平均値は5.7となり、最も高かった「愛知県」(6.2)でも大きな差異は見られませんでした。
























