小中学生の約8割「生理中、学校で困った経験がある」 ※画像はイメージです(buritora/stock.adobe.com)
小中学生の約8割「生理中、学校で困った経験がある」 ※画像はイメージです(buritora/stock.adobe.com)

ニフティ株式会社(東京都新宿区)は、同社が運営する子ども向けサイト『ニフティキッズ』にて、「生理」に関する調査結果を発表しました。同調査によると、小中学生の約8割が「生理中、学校で困った経験がある」と回答したことがわかりました。では、どのような困りごとがあったのでしょうか。

調査は、同サイトを訪問した小中学生の女子3341人を対象として、2025年7月~8月の期間にインターネットで実施されました。

その結果、生理が始まっている小中学生のうち、83.5%が「生理中、学校で困った経験がある」と回答。具体的には、「ナプキンをかえる時間が取れなかった」(61.8%)が最も多く、次いで「予定していない日に生理がきてしまった」(45.2%)、「生理用品を忘れた」(41.4%)が続き、生理中の不安や気がかりはさまざまな場面で生じていることがわかります。

また、「困りごとへの対処法」としては、2人に1人以上が「我慢した」(51.5%)と回答。その一方で、「友だちに相談した」(36.2%)や「保健室に行った」(27.9%)と回答した人もそれぞれ3割程度見られました。

さらに、「学校でナプキンをトイレに持って行くことに、抵抗がある」と答えた小中学生は55.1%と半数を超えました。

学校で生理用品をトイレに持って行くことに抵抗を感じる人の多くは、「気づかれたくない」「男子に見られたくない」といった理由をあげており、生理に対する恥ずかしさやまわりの反応を気にする様子がうかがえたほか、「まだ生理がきていない友だちが多い」といった声もあり、学年や周囲の状況によって抵抗感が強まる傾向もあるようです。

一方で、「抵抗はない」と回答した人からは、「女性にはみんなあることだから」と受け止める声が多いほか、「ポケットにしまえばバレない」「ハンカチに包んでいる」など、持ち運び方を工夫することで抵抗感が薄れたという意見も聞かれました。

次に、「普段とくらべて、生理中は授業や部活に集中できないと感じますか」と尋ねたところ、82.9%が「集中できないと感じる」と回答し、その理由として「モレていないか不安」(76.1%)や「からだのどこか(お腹/頭/腰など)が痛い」(66.2%)、「気分がすぐれない」(54.6%)が上位に挙がり、特にからだを動かす体育などの授業では、こうした不安や不調が強まりやすい傾向があることがうかがえました。

その一方で、「生理の悩みを、先生もしくはまわりの大人に相談できる」と答えた小中学生は44.3%と半数以下となり、「なんとなく恥ずかしい」「友達なら相談できる」といった声のほか、「先生が男性だから言いにくい」という意見も聞かれ、恥ずかしさや遠慮、相手との距離感が相談をためらう理由となっていることが明らかとなりました。

最後に、「学校のトイレにナプキンが置かれていたら、不安は軽くなると思いますか」と尋ねたところ、89.0%が「そう思う」と回答し、学校にナプキンが置いてあることで、より安心して学校生活を過ごせると感じている人が多いことがわかりました。