ICカードなどを使って改札の出入りをする人が一般的になっている中、駅の券売機で一枚ずつ切符を購入する男性の姿がXに投稿され、話題になっています。投稿したのは男性の妻である、めんちょこ@NISAさん(@menchoko1209501)。夫婦で東京旅行中、現金派の夫が切符を購入している姿に、「こうやって人は時代に取り残されて行くのかしら。ついてきてほしいな」と心境を漏らしました。一方でネット上では「今どき、時代の流れに抗して孤高を貫くその姿にはリスペクトしかない」「夫は取り残されてるんじゃない。旅を楽しんでるだけ」といったコメントが寄せられています。
■「ついてきてほしいな」券売機の前で感じた本音
投稿された出来事があったのは、9月末の東京旅行でのこと。観光のため、ゆりかもめの券売機前で夫が切符を買っていた場面でした。交通系ICカードを使えばスムーズに通過できる改札ですが、現金で切符を買う夫の姿を見て、妻であるめんちょこさんは、少し複雑な気持ちを抱いたといいます。
「私側がキャッシュレス決済に慣れてきている中で、夫は現金派。でも旅行中の移動に待ち時間が多かったので、時間の節約のためにも”ついてきてほしいな”と感じました」
そもそも、なぜ夫は交通系ICカードを持たないのでしょうか。その理由は、夫ならではの旅の哲学と、少しの苦手意識にあるようです。
「切符を買うことも旅行の醍醐味だからという理由でした。また、ICカードやアプリのダウンロードなど、分からないものには苦手意識があるようで、億劫さが勝ったのだと思います」
日頃からキャッシュレス決済全般やデジタルサービスとは距離を置き、「電話対応、直接会ってのお取り引き、現金で決済が当たり前」というスタンスを貫いているという夫。その価値観を尊重しつつも、めんちょこさんは時代の変化とのギャップを感じていたといいます。
■旅行の終わりに訪れた心境の変化「次の旅行では“ピッ”てやつ使う」
投稿には「こうやって人は時代に取り残されて行くのかしら」と、ユーモアを感じる言葉も綴られていました。めんちょこさん自身は、夫の「現金派・アナログ派」な一面を、愛情をもって見守っているといいます。
「現金派、アナログ派が好きなところもあります。愛情があるからこそ強要はせず、切符を買う姿を見守っていました。アナログならではの楽しさ、切符が思い出になることはいいことだなとも思います」
しかし、この旅行を通じて、頑なだった夫の心に変化が訪れたのだとか。きっかけは、めんちょこさんがスマートフォンに入れたPASMOで軽やかに改札を通る姿でした。
「私がスマホに入れたパスモで改札を通る事を最初はなんとも思っていなかったようでしたが、旅行終盤では便利さに気づき、帰りの飛行機では『次の旅行の時はそのピッてやつ使う。教えて』と言っていました。時代の変化についていくのは大変だと愚痴もこぼしていましたが、便利さは感じたようです」
この夫の変化を受け、めんちょこさんは「負担にならないように教えていきたいと思いました」と決意を語ります。
























