戦闘機プラモデルの「あまりに小さすぎる部品」と、それに挑むモデラーの職人技がSNSで注目を集めている。
「悲報 ついに指紋一輪分くらいしかない部品が見つかる」と投稿された写真には、指紋のシワほどの小さい部品が。
これは中国のプラモデルメーカー、ミニベース社の戦闘機プラモデル「1/48 ロシア海軍機 Su-33」のプラモデルキットのもので、元々細かすぎると話題だったそう。あまりにも小さく見逃して捨ててしまいそうなほどだ。
一体どうやって組み立てるのか?この究極の精密作業について、投稿者で兵器をメインにプラモデルやジオラマを作るTANA(@lustythaner)さんにお話を聞いた。
--小さい部品について。
TANA:機体の脚周りの付け根部分に取り付ける「K69」という部品です。実機では48ミリ程度のボルトか補強パーツだと思われますが、模型ではわずか1ミリほど。他にも同等か、それ以下のサイズの部品が同じランナーにまとめられていました。
--これほど小さいと、切断するだけでも大変そうですね。
TANA:プラスチックの性質上、普通に切ると、パチン!と衝撃で弾け飛んでしまうので、衝撃の少ない「アルティメットニッパー」という特殊な薄刃ニッパーを使用しました。さらに、指に両面テープを巻いて部品を粘着させながら切り出したり、テーブルの手前にガムテープを貼って床に落ちないように返しを作ったりと、工夫を凝らしました。
--道具にもこだわりがあるのですね。
TANA:つかむのは、先端に滑り止めがある「はじピン」という特殊なピンセットを使用しています。ルーペを使う方もいますが、私は肉眼と手先の感覚、勘を頼りに接着をしています。
--極小部品に賭けるモデラーの思いとは?
TANA:モデラ-をやっていてこれほど小さい部品に出会ったのは初めて。無視しても完成には影響しない部品で、見なかったことにすることもできました。でも、その選択の自由さこそが模型の面白さであり、自己満足の世界でもあると思いました。
◇ ◇
SNSでは「ヒコーキプラモは容赦ない」「私なら見落としちゃうね」「自分ならクシャミ一発で失くす自信がある」「こだわる姿勢が素晴らしい」などの反響が集まった。見えないほど小さい部品も妥協せず正確に組み立てる、モデラ-の情熱と執念を実感する投稿だった。
(まいどなニュース特約・米田 ゆきほ)

























