タワーマンションに荷物を届ける際の配送業者の嘆きの声がSNS上で大きな注目を集めている。
「配送業者から駐車代とるタワーマンションの考えだけは一生納得できない。 お荷物届ける側なのに3500円払わなきゃいけないのはもう意味がわからない(笑)」
と駐車料金の領収証の写真を紹介したのは合同会社YUM JAM代表社員の井手庸介さん(@yosuke_yumjam)。
1つは3時間弱の駐車で3000円、もう1つは15分の駐車で440円。依頼されて荷物を届けている配送業者が、駐車料金を請求されていたとは驚きだ。
タワーマンションに関わる配送業者の負担は多々あり、この他にも指定の台車以外は利用禁止で、台車のレンタル代30分100円を請求された例もあるらしい。
井手さんにお話を聞いた。
ーー配送業者に駐車代を請求するタワーマンションは多いのでしょうか?
井手:地域差はありますが、今回投稿した、配送エリアのタワーマンション群に限って言えば、2棟に1棟は駐車場代が発生します。
ーー請求に対し対策されていることは?
井手:弊社では、警察署へ「駐車許可申請書」を提出し、許可をいただいている配送エリアに関しては一定条件下での路上駐車が認められているため、その制度を活用して路上駐車をして配送を行っています。
ただし、タワーマンションによっては構造上や周辺環境の都合で路上駐車が難しく、やむを得ず駐車場を利用せざるを得ないケースもあります。 その場合は、配送のたびに駐車料金が発生しているのが現状です。
ーータワーマンション側の姿勢についてどう思われますか?
井手:多くの場合、「管理組合のルールである」という理由で個別の調整が難しいケースが多いと感じています。
もちろんルールの存在自体は理解していますが、物流は居住者の生活を支えるインフラでもあるため、現場レベルで柔軟に対応できる余地がもう少しあっても良いのではないかと感じています。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
井手:想像以上に大きな反響があったことに驚いています。配送業者からの共感の声はもちろんですが、それ以上に一般の方から「これは物流業者への負担が大きすぎるのではないか」「タワーマンションに関しては別途料金を設定すべきではないか」といった意見を多くいただきました。
近年は物流の人手不足や2024年問題などもあり、社会全体として物流への関心が高まっていると感じています。今回の件に限らず、駐車問題・不在、再配達・送料0円といった過度な低価格競争など、物流業界には構造的な課題が多く存在しています。こうした現状を発信していくことで、持続可能な物流のあり方について考えるきっかけになればと考えています。
◇ ◇
SNSユーザーたちから
「それでも赤字にならないくらいの稼ぎあるなら良いけどそんな事は普通にないですよね。配達不可の建物にしなければなりません」
「渋谷PARCOの荷捌き駐車場も金取られます。請求したけどw」
「タワマンはいい加減フロント一括受け取りに変更すべきだろ。それが嫌なら駐車場くらい作っとけと思う」
など数々の驚きの声、共感の声が寄せられた今回の投稿。全てではないが、タワーマンションに多いと言われるこのような事例が改善されることを願いたい。
なお井手さんが運営する合同会社YUM JAMは「日本一カッコいい軽貨物会社をつくる」という目標を掲げ、軽貨物配送事業を展開中。筋トレ採用など独自の取り組みを通じて、「カッコいい」というお金と条件面以外の価値を作り、業界のイメージや常識をひっくり返すことに挑戦している。ご興味ある方はぜひ。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)






















