平成ギャル界のカリスマ当時のルミリンゴ(提供写真)
平成ギャル界のカリスマ当時のルミリンゴ(提供写真)

暗い世相を、ギャルマインドで照らしたい。

「私の半生を話せば話すほど、編集担当やライターさんが大爆笑。自分としては当たり前の日常だったことも、他の人からしたら異常だったのか…と驚きました」

“平成ギャル界のカリスマ” “第5次パラパラブームの火付け役”。そんな異名を持つRumiが、フォトエッセイ『考えすぎ注意報~自分で自分をアゲる大作戦~』を出版した。

平成の伝説的ギャル雑誌『egg』モデル時代の裏話をはじめ、幼少期のいじめ、詐欺被害、自律神経失調症、離婚、仕事ゼロ、残高ゼロ…などなど。紆余曲折な半生を赤裸々に語るとともに、そこから得たギャルマインドを読者に伝授する内容だ。

「いじめられたり、色恋沙汰でヤンキーにボコられて土下座したり、離婚したり、ストレスで自律神経がぶっ壊れたり。確かに破天荒な半生だったとは思います。でも過去の経験は全て、幸せな現在に至るためにあった。マイナスもプラスも含めて、今の私を形作る大切な財産です。悩んでいる人、落ち込みやすい人に、ちょっとでも私の生き様が刺さってくれたら本望です」

■ギャルマインド足りてねえ

“平成ギャル界のカリスマ”は2025年4月に起業。なんと今ではギャル社長。パラパラダンススクールを開いたり、ギャル文化発信に余念のない日々を送っている。

会社を立ち上げたのは、日本の若者の自殺率増加という暗いニュースを目にしたことがきっかけだ。

「そのニュースを知った瞬間に『あ、この世の中ギャルマインドが足りてねえな』とシンプルに思った。日本にギャルマインドを届けなきゃって」

Rumiの言う「ギャルマインド」とは、一般社会の言葉に変換するならば「極めてポジティブ」ということになろうか。

本書の中には「しゃあない!」「なんとかなるっしょ!」「いけんじゃね?」「とりま、やってみよ!」というギャルワードが横溢。とんでもないピンチエピソードも、ユーモアを持ってシリアス率ゼロで語られるのが小気味よい。これがギャルマインドの底力か。

「ギャルは近くにいると、ポジティブというかプラス要素がすごい。全部自分で選択して、自己責任で選んで生きているから悔いがない。人のせいにせず、たくさん転びながらも厚底で何度も立ち上がりながら生きてきたから、どんな困難も受け止められる。特に私は全部直感、あんま頭で考えないタイプ」

■一児のギャル母

受験を控える娘を育てる、シングルギャル母でもある。本書では、育児の葛藤や思春期の娘との“考えすぎない”付き合い方も、Rumiの経験を通して語られる。ちなみに18歳の一人娘は、非ギャルだという。

「私はクラブでオールしたけれど、娘は勉強でオールしている。めっちゃ真面目。でも、決めたことはとことんやるという性格は私に似ている。負けず嫌いで完璧主義。そこは尊敬するところ。普通にかっけえと思っています」

この日の取材の前には、娘の通う高校にて三者面談があったそう。娘を語るその表情は、すっかりお母さんだ。

「この本にはいろいろ書いてあるけれど、娘に読んでもらっても全然かまいません。バチバチの仲の時期もあったけれど、コロナ禍のステイホームをきっかけに関係性も変化しました。娘がこの本を読んだとき『ママの良いところは、まねしてみようかな』と思ってくれたら、うれしいですね」

ギャルマインドよ、届け日本中に。届け、世界に。

(まいどなニュース特約・石井 隼人)