娘の不機嫌が止まらない!(かばのきさん提供)
娘の不機嫌が止まらない!(かばのきさん提供)

幼い子どもは、外で頑張った反動から家に帰ると感情があふれ出し、家に着いた瞬間に泣き始めてしまうことがあります。そんな子どもへの対応の試行錯誤を描いたかばのきさんの漫画『毎日、夕方が来るのが怖かった』が注目を集めています。

物語は、幼稚園から帰宅した作者の娘が毎日のように泣き叫んでしまう場面から始まります。娘は幼稚園を出るまではご機嫌なのに、玄関に入った途端に大泣きしてしまうのでした。作者は「幼稚園で1日頑張った緊張が切れるからだろう」と理解しつつも、その対応が毎日続くことに心身ともに疲れ切ってしまいます。

さらに作者自身も仕事に復帰したばかりで、とくに夕方は夕食の準備や家事にも追われ、「自分まで泣き叫びたくなる」と感じるほど余裕を失っていました。この状況を変えようと、作者は思い切って帰宅後の過ごし方を見直すことにします。これまでは帰宅後に夕食の支度をしていましたが、その順番を変え、家に着いたらまず親子でお風呂に入ることにしたのです。

すると親子ともに気持ちがほぐれ、娘は幼稚園であった出来事を楽しそうに話してくれるようになります。お風呂を出た後はテレビを見ながら落ち着いて待てるようになり、作者は焦ることなく夕食の準備ができるようになりました。帰宅すると必ず荒れていた娘の笑顔が少しずつ増え、夕方の時間は以前より穏やかなものへと変わっていったのです。

読者からは「うちも帰宅後荒れるタイプなので、共感しましたー!すぐお風呂いいですね!やってみます!」「短気で、不機嫌で、だからルーティンを変えてみる、そこに辿り着いたのが素敵!」などの声があがっています。そんな同作について、作者のかばのきさんに話を聞きました。

■「性格を変える」よりも「環境を作る」方が効果が出やすい

ー「帰宅後すぐお風呂」という流れは、どのようなきっかけで思いついたのでしょうか?

毎日茹だるような暑さで帰宅後辛かった事と、どうしても先にご飯を食べると時間がかかってしまうので一度全て見直そうと思いました。ルーティンを変えようと思ったのはお風呂の順序が初めてです。

ー帰ってすぐにお風呂にいくことで娘さんの癇癪が落ち着いたのはなぜだったのでしょうか?

本人も毎日頑張って疲れているので、汗を流す事でスッキリするようです。また、お風呂中にしっかりと彼女の話を聞いてあげられるのも大きいと感じています。

ー「短気な自分を変える」のではなく「短気な自分が出にくい環境を作る」という考え方は、とても印象的でした。この考え方に至ったきっかけは何かあったのでしょうか?

何度も自分を変えようとして変えられなかったからです。何十年とこの性格で生きてきているので、根本的に変えるよりは環境を変えるほうが効果が出やすいだろうと感じました。

ー「帰宅後すぐお風呂」以外にも、ご家庭で順番ややり方を変えたらうまくいったことがあれば教えてください。

「帰宅後~夕飯までのおやつ」をやめました。疲れているしお腹空いてるだろうから、とあげていたんですが、そうなるとどれだけ小さなお菓子でも夕飯を残す事が多くて。おやつをやめた事でごはんをしっかり食べてくれるようになりました。

(海川 まこと/漫画収集家)