友達と楽しく話したはずなのに、帰り道で「あの一言、相手を嫌な気持ちにさせたかも」「余計なことを言ってしまった」と1人反省会を始めてしまうことは、誰しも1度は経験があるでしょう。
せっかく楽しく会話をしていたのに、帰宅時には気に病んでしまうループを断ち切るには、どのような心持ちが必要なのでしょうか。臨床心理士・公認心理師で、恋活・婚活スクール【and her】を運営されている田口ともさんに話を聞きました。
■内面の分析の機会と捉えるのがおすすめ
ー会話の後に「ひとり反省会」が始まってしまうのはなぜでしょうか?
相手との関係性をとても大切に思っているからではないかと思います。どうでもいい相手であれば、後から発言を後悔することはないでしょう。
また、全般的に安心感が薄く、日常的に不安を感じやすい気質も影響していると考えられます。「あの一言で嫌われたかも」と1人で思い悩みやすい人は、人間関係以外の場面でも心配性な傾向がみられます。自分を責めるのではなく「それだけ相手を大切に考えているんだな」と受け止めることから始めてみてはいかがでしょうか。
ー「相手を不快にさせたかも」という不安を断ち切る対処法はありますか?
自分が気にするほど、相手はその一言を覚えていないことがほとんどです。逆の立場になって考えてみたときに、誰かの一言を気にし続けているということは少ないのではないでしょうか。
ただ、1人で悩み続けると悪い方向に捉えてしまうため、信頼できる第三者に「こんなこと言っちゃったんだけど」と話してみるのと良いでしょう。「気にしなくて大丈夫だよ」と言ってもらうことで、客観性を取り戻せます。また、次にその人に会った際に普段通り接してみることで、「なんだ、気にしていないな」と確認するのも効果的です。
ー「余計な一言」を言わないために、会話中にできる意識や対策はありますか?
「言わないようにしよう」と我慢するよりも、「なぜ自分はあの言葉を発したのか」と内面を分析してみることが大切です。
余計な一言が出てしまう背景には、「相手に舐められたくない」「自分を大きく見せたい」「自慢したい」といった焦りやプライドが隠れているケースが多くみられます。発言そのものを悔やむのではなく、その根底にある自分の姿勢や感情の傾向と向き合うことで、無駄な言動は自然と減っていきますよ。
ー相手にフォローや謝罪メッセージを送るのは逆効果でしょうか?
相手が明らかに怒って席を立ったような場合を除き、後から長文の謝罪を送るのは逆効果になることがあります。相手からすると「何のこと?」「そんなことで気にしてるの?」と重たく感じられ、かえって「関わりづらい人」という印象を与えてしまうリスクがあるためです。
普通の会話として楽しく終わったのであれば、大げさに謝罪せず、1人で抱え込まずに受け流す姿勢を持つ方が良好な関係を保てます。
◆田口とも(たぐち・とも) 臨床心理士/公認心理師/LCIQ®︎診断士
「どうせ自分なんて恋愛も結婚もできない…」と自信をなくしている方の背中をピシッとさせてポンッと押したい、という想いから恋活/婚活スクール【and her(あんどはあ)】を運営。あなたを「また会いたい」そして「ずっと一緒にいたい!」と思われる人に育てます。
(まいどなニュース特約・長澤 芳子)























