約7割が正しいお米の保存方法を実践できていない ※画像はイメージです(Chiristsumo/stock.adobe.com)
約7割が正しいお米の保存方法を実践できていない ※画像はイメージです(Chiristsumo/stock.adobe.com)

2024年夏以降の「令和の米騒動」を経て迎える初めての新米シーズン。パナソニック株式会社(東京都港区)が実施した「新米の購入・保存・炊飯」に関する実態調査によると、今年も昨年程度、あるいはそれ以上に「新米を購入したい」と考える人が約9割にのぼる一方で、約7割が正しいお米の保存方法を実践できておらず、過半数が「最後の一合までおいしさを保つ自信がない」と感じている実態が明らかになりました。

調査は、全国の20~60代の共働き男女600人を対象として、2026年7月にインターネットで実施されました。

調査の結果、全体の71.7%が「2024年夏の『令和の米騒動』(お米の品薄・価格高騰)以降、お米の買い方に変化があった」と回答しました。

具体的には、「特売やセールのときに多めに買うようになった」(34.0%)や「常に買い置き・備蓄を意識するようになった」、「銘柄にこだわらず、安いお米を選ぶようになった」(いずれも31.9%)など、特売時のまとめ買いや備蓄を意識する人が増えた一方、「買う量・食べる量が減った」(18.6%)という人も見られました。

また、「今年(2026年)の新米の購入意向」については、「昨年と同じくらい購入したい」(74.0%)と「昨年より購入量を増やしたい」(15.3%)を合わせて9割近くが新米の購入意向を示しました。

ただし、新米のおいしさを最後まで維持できているかについては、少し不安な結果も。

「新米ならではのおいしさを、最後の一合まで楽しめている自信がある」とした人は46.7%。一方、「自信はない」が53.3%となり、半数以上が新米のおいしさを保てている自信がない様子。

次に、「自宅でのお米の保存温度(お米を置いている場所の温度)」について聞いたところ、「冷蔵している(冷蔵庫の食品室、野菜室など、約3~5℃の環境)」が35.5%だったのに対して、「冷蔵していない(キッチンの常温、シンク下、床、パントリーなど)」が64.5%と冷蔵していない家庭が全体の約3分の2を占めました。

さらに、「1袋のお米を食べきるまでの期間」については、「2週間~1カ月程度」(53.5%)が最多となったものの、「2カ月程度」(27.8%)、「3カ月程度」(8.7%)、「4カ月程度」(3.8%)など、約4割の家庭で、1袋のお米を食べきるまで2カ月以上かかっています。

精米後のお米は生鮮食品と同様に鮮度が落ちていきます。常温で長期間保存されることで、水分や旨みが抜けた“乾燥米”の状態で食べてしまっている家庭が少なくないことが分かります。

なお、精米後のお米が「おいしく食べられる期間の認識」については、本来のおいしさを保てる目安(約2週間~1カ月)を正しく認識している人は39.3%にとどまりました。「2カ月以上おいしく食べられる」と思っている人が33.0%、「わからない/考えたことがない」が27.7%となり、精米後のお米の鮮度の認識にはばらつきがあることがうかがえました。

お米の理想的な保存方法は「密閉容器に入れて、冷蔵庫など温度・湿度の低い場所で保管すること」とされています。

この保存方法の認知度を調べたところ、「知っており、実践している」は26.7%、一方、「知っているが、実践できていない」(44.7%)と「知らなかった」(28.7%)を合わせると、約7割の家庭で正しく保存できていないことが判明しました。

実際に、「お米の品質が劣化した経験がある」とした人は48.2%にのぼり、具体的には「買った当初より味や香りが落ちたと感じた」(39.4%)、「炊き上がりがパサパサしていた」(38.4%)、「ツヤがなく、白く濁って見えた」(29.8%)など、味や香りの低下、パサつきなどを感じた人が多くなっています。

「理想的な保存方法を実践できていない理由」としては、「冷蔵庫にお米を入れるスペースがない」(67.2%)、「一度に買う量が多く、冷蔵庫に入りきらない」(26.1%)、「容器に移し替えるのが面倒」(24.3%)といった回答が上位に挙がり、知識としては知られていても、「冷蔵庫の物理的なスペース不足」や「まとめ買い」が壁となり、常温保存を選ばざるを得ないのが現状です。

最後に、「現在、使っている炊飯器の年数」を聞いたところ、「4~6年」(28.0%)や「1~3年」(20.5%)、「7~9年」(14.0%)が上位となり、半数以上が4年以上同じ炊飯器を使っていることが分かりました。

さらに、使用年数別に「炊飯器の炊き上がりへの不満率」を見ると、10~14年で30.2%、7~9年で11.9%、4~6年で14.3%となり、長年同じ炊飯器を使い続けている場合は、保存方法だけでなく「炊飯器の性能・技術」を見直すことが、新米のおいしさを最大限に引き出すポイントであることが示唆されました。

■せっかくの新米を「最後の一合まで」おいしく食べるには

同社は、新米を最後の一合まで最大限に楽しむために、以下の2つが重要なポイントとなるとしています。

・10kgや5kgのまとめ買いを避け、2kg単位などの「小分け購入」に切り替える
・購入後すぐにペットボトルやジッパー付き密閉袋に移して「野菜室」などの低温環境で保存をする

お米は生鮮食品で、精米直後には約14%の水分を含んでいますが、開封後に常温保存を続けると、約2週間で12%程度まで減少するとされています。

近年は鮮度維持を目的とした真空パック製品も増えていますが、一度開封すると徐々に乾燥が進みます。お米の乾燥が進むと、パサつきが増えたり甘みが感じにくくなったりするため、開封後はなるべく空気に触れないよう密閉容器に移し、冷蔵庫の野菜室で保存することがおすすめです。

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【出典】
▽パナソニック調べ