小学校の連絡ノートの、保護者が書く欄の余白。そこに2秒ほどで描かれた1匹の猫が、Xで注目を集めています。描いたのは妻。担任の先生に手間をかけさせないための、ささやかな“ディフェンス”でした。
投稿したのは、高校教員として働く30代男性「パパ頭さん(@nonnyakonyako)」。9歳と6歳の子どもを育てています。妻が猫を描いた経緯を聞きました。
■余白があるとコメントが増える 妻が選んだのは「2秒の猫」
連絡ノートは、学校と家庭が情報を共有するためのものです。パパ頭さんの家庭では、翌日の宿題や期日までに提出が必要な書類、家庭の状況などをやりとりしているそう。
担任の先生は細やかな人で、毎日何かしらコメントを書いてくれます。それを見ているうちに、妻は「毎日のコメント書きは、先生にとってかなりの負担になっているのではないか」と考えるようになりました。
そこで妻が思いついたのが、余白そのものをなくしてしまうことです。保護者の記入欄にスペースが余っていると、先生は気を遣ってコメントを書き込んでしまう。ならば余白を埋めておけば、先生が書く手間を減らせるのではないか--。
描いたのは、妻自身の人格を投影したという猫のキャラクター。かかる時間について、パパ頭さんは「2秒もかかってないかと」と話します。妻が連絡ノートにキャラクターを描いたのは、今回が初めてだったそうです。
■欄外に残されていた短い言葉
ところが、戻ってきた連絡ノートには続きがありました。コメントを防ぐつもりで描いた猫の絵に対し、先生は欄外に短く感謝の言葉を書き込んでいたのです。
この投稿には、「奥様の自作イラストも好きなんですよね 奥様作の日常漫画も読んでみたいです」「奥さん、先生のために一手間かけてるの、優しすぎる…! 連絡ノートの余白、あるあるすぎて笑っちゃった」などの声が寄せられました。
予想外の反響に、妻も驚いていたといいます。「共感の声がたくさんあり、あたたかい気持ちになりました」とパパ頭さん。
パパ頭さん自身は現在、担任を受け持っていないため連絡ノートは扱っていません。ただ、教科の授業でノート提出を課すことがあり、生徒からメッセージがあった場合には必ず返事を書くようにしているといいます。
なお、この猫は、妻が描く漫画やイラスト(Instagram:@sio_miyako)にも頻繁に登場するキャラクターなのだそうです。教員と保護者が互いの立場を思いやる、微笑ましい「2秒の猫」でした。
(まいどなニュース特約・山岡 もと子)























