スマホゲームのガチャやサブスクリプションサービスへの課金をする人はいても、その金額は多くて数万円程度でしょう。もしこれを誤って100万円を超える大金にしてしまったら、多くの人が青ざめてしまうはずです。そんな「もしも」が本当になってしまった体験談を描いた『240万円課金しちゃった話』(作:中村ゆきひろさん)がSNSで話題となっています。
2026年6月、漫画家である作者は、自身が作画を担当する『千年英雄』が「次に来るマンガ大賞」にノミネートされたことを喜んでいました。しかし、知名度の低さを気にしていた作者は、この機会に作品を多くの人に知ってもらいたいと考え、X(旧Twitter)の「ブースト機能」を使ってみることにします。
ブースト機能は、課金することでポストをより多くの人に届けられるというものです。作者は「1日15000円で3日間、合計45000円」と設定したつもりでした。「俺にとって45000円はかなりきついが、たくさん読んでもらうためだ」と意気込んでブーストを開始すると、閲覧数がものすごい勢いで伸びていき、作者は喜びます。ところが翌日、通貨単位が「円」ではなく、イスラエルの通貨「シェケル」になっていることに気づき、事態は一変。
おそるおそる日本円に換算すると、なんと約240万円だったのです。思いがけない高額請求に、作者は「動悸、耳鳴り、手足の震え。本気でやらかした時、人間ってこうなるのか…と思い知らされた」と、大きな衝撃を受けます。
あまりの出来事に頭が回らなくなった作者は、知り合いに片っ端から連絡して助けを求めました。すると、いち早くAさんから返信があり、教えられたとおりブーストを停止し、運営にも連絡します。その結果、240万円全額を請求される事態は免れました。
作者はこの出来事について、「ブースト機能自体はまったく悪くない」とし、原因は自身の不注意だったと振り返っています。
漫画の最後には、『千年英雄』の原作者・福島航平さんから「もし240万円の請求が来たら私も半額出します!」と返信があったことに作者は「少し泣いてしまった」と明かしています。そして、そんな福島さんの胆力や熱さ、「イカれ具合」こそが、『千年英雄』の面白さにつながっているのだと作者は確信したのでした。
読者からは「怖すぎます」や「読んでみて面白かったから投票もしましたよ~!」などの声があがっています。そんな同作について、作者の中村ゆきひろさんに話を聞きました。
■『千年英雄 』ぜひ応援していただけたらと思います!
-同作を描かれたきっかけを教えてください。
『千年英雄』が「次にくるマンガ大賞」にノミネートされ、たくさんの人に読んでもらいたいと思って初めてブースト機能を使ったところ、予想外の大金を課金してしまいました。もう、どうせならこれ自体を漫画のネタにするしかないと、半ばヤケクソで漫画にしました。完全に私の不注意ですが、少しでも注意喚起になればと思っています。
-読者に注目してほしいポイントを教えてください。
円ではなくシェケルで課金していたのに気づき、その金額がいくらなのかをドキドキしながら確かめるシーンは我ながらいい感じに描けたなと思います。
ドキドキ感と絶望を一緒に味わっていただけたらうれしいです。
私も次からは絶対に通貨単位は確認します!
-『千年英雄』について、作画を担当されているからこそ感じる魅力を教えてください。
福島さんは毎回本当に面白いシナリオを書いてくれるので、自分も一読者のような気持ちで(次はどうなるんだ!?)と楽しませてもらっている気がします。
今後の構想を聞く限りでも「それ絶対面白いじゃん!」という場面がたくさん出てきそうなので、どんどん描いてはやく皆さんに読んでもらいたいです。
『千年英雄 』ここからも更に盛り上がっていきますので、ぜひ応援していただけたらと思います!
(海川 まこと/漫画収集家)























