第61期王位戦
棋聖が王位に挑んだ7番勝負は昨年までの直近20年間で6回あり=表、うち5回はフルセットにもつれ込んだ。(肩書はいずれも対局時)
■第41期(2000年)
羽生善治王位(四冠)に谷川浩司棋聖が挑んだ。第1~6局は先手番が勝った。最終局は振り駒で谷川が先手番を得たが、後手番の羽生が勝って防衛。羽生は王位戦と並行して戦った棋聖戦で谷川から棋聖を奪っており、五冠となった。
■第46、47期(05、06年)
佐藤康光棋聖が2期続けて羽生王位(46期四冠、47期三冠)に挑んだ。第46期は佐藤が開幕2連勝したが、羽生が第3、4局を連取。佐藤は第5局を制したが、第6、7局を連勝した羽生が防衛に成功した。第47期は逆に羽生が第1、2局を勝ち、第3、4局を落としたが、第5、6局に勝って佐藤を退けた。通算12期目で大山康晴15世名人の通算記録に並んだ。
■第49期(08年)
深浦康市王位が羽生名人・王座・王将の挑戦を受けた。前年、深浦に王位を奪われた羽生は、第1局を制した3日後に棋聖を獲得するなど調子を上げる。だが初防衛に燃える深浦が第2、3、4局と怒濤(どとう)の3連勝。第5、6局を羽生に取られたが、最終局は羽生の厳しい攻めをしのいだ。
■第52期(11年)
当時24歳のホープ、広瀬章人王位に、40歳の羽生王座・棋聖が挑んだ。初防衛の懸かる広瀬が開幕2連勝すると、第3、4局は羽生が連取。広瀬は第5局を勝つが、羽生も第6局を制する。第7局で広瀬を下した羽生はタイトル通算80期とし、大山15世名人の史上最多記録に並んだ。
■第59期(18年)
菅井竜也王位と豊島将之八段という、世代交代を思わせる顔合わせに。豊島は第1局を落とした後、並行する棋聖戦で羽生を破り、念願の初タイトルを獲得する。王位戦はすべて菅井の振り飛車、豊島の居飛車という対抗形の戦いで先手番が勝利する「先手番シリーズ」となり、最終局へ。振り駒で先手となった豊島が、初防衛を期す菅井を退け二冠となった。
2020/8/1-
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