第61期王位戦
将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太棋聖(18)が挑戦している第61期王位戦7番勝負(神戸新聞社主催)の第3局は5日、神戸市北区有馬町、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で指し継がれ、午後7時22分、先手番の藤井が149手までで勝利。シリーズ通算3勝0敗で、王位奪取まであと1勝とし、羽生善治九段(49)の21歳11カ月を大きく上回る史上最年少の二冠に王手をかけた。
持ち時間各8時間のうち、残り時間は藤井2分、木村1分。第4局は福岡市の「大濠公園能楽堂」で19、20日に指される。
藤井の攻め、木村の受けという棋風通りの戦いとなった本局は、2日目に入って藤井が徐々に優勢に。木村も一時は好機をつかんだかと思われたが、最後は藤井が的確に寄せた。(井原尚基)
【藤井聡太棋聖の話】4五桂(83手目)から5三桂成(85手目)と手順に桂馬がさばけたが、3四歩(87手目)がやり過ぎだった。2一銀打(121手目)に対し、2二玉(122手目)と取られてから2三玉(124手目)とされて負けにしてしまったが、4九飛(141手目)と回って好転した。
【木村一基王位の話】2四歩(41手目)から歩を交換されて損をしたなと思っていた。5九角(63手目)と引いた相手の構想が秀逸だった。攻められっぱなしになったが、諦めてはいけないと思って6二銀(90手目)とした。終盤にチャンスがあったとしたら残念だったと思う。
2020/8/5-
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