■ワクチン非接種に理解を

　約１カ月前、新型コロナに感染した。まさか自分が感染するなんて。３７度台の熱が出て翌日のＰＣＲ検査で陽性が判明。入院中は頭痛や鼻水が続き、体力を奪われていくように感じた。

　夫と小中学生の子ども２人は陰性だったが、濃厚接触者なので学校を２週間以上休むことに。学校行事や大会などすべてに参加できなくなった。大切な人の行動に制限を掛けてしまったことが一番つらい。感染したことは周囲にもしばらく言えなかった。

　コロナワクチンの接種は家族間で意見が割れ、私は打たないと決めた。子どもにも打たせたくない。副作用の心配はもちろん、ワクチンを打てば絶対に感染しないというわけではない。若い人の重症例は少ないのに、子どもたちにも打たせるべきなのだろうか。

　アレルギーなどの事情で打てない人もいる。打つ打たないの選択は人それぞれ。打たないと決断した人もいることを周りに理解してもらいたい。ワクチンの接種歴を証明する「ワクチンパスポート」の提示もどうなんでしょう。

　メディアやＳＮＳで多くの情報が飛び交い、すぐに情報を得られる時代。コロナに感染した人やワクチンを打たない人たちが不利益にならないよう、みんなが正しい情報を選択し、行動できる社会になることを願う。（川崎恵莉子）

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