淡路島で10人が犠牲となり、島内全域で家屋の浸水など大きな被害が出た2004年の台風23号から20日で丸20年となる。あの日、町はどんな被害に見舞われたのか。その後、次の災害に向けた備えはどれほど進んだのか。当時の記憶や取り組みの歩みをたどる。(荻野俊太郎)
台風23号の被害は淡路島3市におよび、多くの川やため池が氾濫、決壊したほか、市街地も浸水した。
2004年10月19日ごろから台風が日本に接近。19日から20日にかけての総雨量は洲本で372ミリ、志筑(淡路市)で406ミリに達し、ピークだった同日午後3時から1時間の雨量は洲本で51ミリ、志筑で77ミリの非常に激しい雨を記録した。