一年納めの大相撲九州場所千秋楽は23日、福岡国際センターで行われ、東関脇安青錦(21)=本名ダニーロ・ヤブグシシン、安治川部屋=が横綱豊昇龍との優勝決定戦を制し、12勝3敗で初優勝を果たした。ウクライナ出身力士初の制覇で、場所後の大関昇進も確実となった。所要14場所での初優勝は年6場所制となった1958年以降初土俵で2位の速さ(付け出しを除く)。
番付編成を担う日本相撲協会審判部が大関昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、受諾された。これまで理事会で反対されたことはなく、26日の番付編成会議と理事会を経て、ウクライナ出身初の大関が誕生する。安青錦は「優勝できたことが一番うれしい。さらに上の番付を目指していく」と述べた。
横綱大の里の休場で本割が不戦勝となった豊昇龍は5場所ぶり3度目の優勝と横綱初制覇を逃した。
























