木漏れ日を受け、赤く輝くモミジ=宍粟市山崎町元山崎
木漏れ日を受け、赤く輝くモミジ=宍粟市山崎町元山崎

 11月も半ばを過ぎ、兵庫県宍粟市や同県佐用町で紅葉が見頃を迎えている。名所として知られる最上山(さいじょうさん)公園(同市山崎町元山崎)や清林寺(佐用町家内)、同町佐用の大イチョウも鮮やかに色づいた。夜間ライトアップもあり、11月いっぱい楽しめそうだ。(記事・成 将希、写真・辰巳直之)

■最上山、3千本が赤く輝き

 「日本紅葉の名所100選」に選ばれている最上山公園では、モミジやカエデ約3千本が紅葉し、山全体が燃えているかのよう。遊歩道も整備され、高さ約300メートルの展望台からは、黒田官兵衛ゆかりの旧城下町を見渡せる。

 30日まで「もみじ祭り」を開催中。午後5時半~9時まで夜間ライトアップを実施しているほか、週末には近隣の商店街でマルシェや城下町ガイドなどの催しもある。しそう森林王国観光協会TEL0790・64・0923

■大イチョウ、堂々の黄金

 県の天然記念物に指定されている同町佐用の大イチョウも、黄金色に染まった。高さ約28メートル、根回り約9.4メートルで、樹齢は千年を超えるとされる。大樹の周辺には落ち葉がじゅうたんのように積もる。

 すぐ隣を走るJR姫新線の列車と一緒に写真を撮ろうと、県外からも観光客が詰めかけている。夜間ライトアップは24日までの各日午後6~8時。町商工観光課TEL0790・82・0670

■清林寺の境内 幻想の明かり

 「もみじ寺」として知られる清林寺でも30日まで、「もみじまつり」を開催している。午後5~8時にはライトアップもある。土日祝日には同町伝統の皆田和紙のあんどんや和傘も飾られ、境内は幻想的な雰囲気に包まれる。同寺TEL0790・88・0049