豊かな自然の中で釣りを楽しむ利用客ら=三田市小柿
豊かな自然の中で釣りを楽しむ利用客ら=三田市小柿

 アマゴとニジマス釣りが楽しめる小柿渓谷放流釣り場(兵庫県三田市小柿)で、今シーズンの営業が始まった。連日愛好家らが訪れ、清流に放たれた川魚との静かな駆け引きを楽しんでいる。(谷川直生)

 同釣り場は、羽束川漁業協同組合・小柿漁区が管理、運営し、1958年から放流を続けている。市野外活動センターのそばを起点に、約600メートルにわたってアマゴ42区画、ニジマス11区画が並び、受け付け後、アマゴは約20匹、ニジマスは約15匹が各区画に放たれる。

 都心部からのアクセスが良く、例年11月から約半年の期間中に神戸や阪神間、大阪などから延べ3千人ほどが訪れる。

 周囲の山々の紅葉が見られる今月中旬には、鮮やかな景色の中、愛好家らがイクラやミミズなどの餌を付けて当たりを待った。

 神戸市北区の会社員男性(42)は、生き物好きの息子(4)と初めて訪れ、アマゴ釣りに挑戦。これまで他の施設には何度も訪れているといい、「ここは景色がきれいで最高。親の方がはまりそう」と笑顔だった。

 肝心の釣果は、途中段階でアマゴ5匹とどこかから泳いできたニジマス1匹。男性の息子は「あと4で10。10匹釣りたい」と元気いっぱい。男性は「帰ったら塩焼きやから揚げにして食べるのが楽しみ」と話した。

 来年5月上旬まで。午前8時~午後5時(1、2月は同4時まで)。祝日を除く火曜と12月30日~1月2日は休み。中学生以上3800円、小学生3千円で、親子やペアの割引がある。河川環境整備協力金500円が別途必要で、駐車場代は300円。さおの貸し出しもある。1月と4月には釣り大会を開く予定。同釣り場TEL079・569・0693