軽トラックの荷台へコンテナいっぱいのタマネギを積む黒田茉佑さん=南あわじ市志知佐礼尾
軽トラックの荷台へコンテナいっぱいのタマネギを積む黒田茉佑さん=南あわじ市志知佐礼尾

 トレードマークは白いTシャツにオーバーオール。神戸市中央区の黒田茉佑(まゆ)さん(27)は約3年前に会社員を辞め、南あわじ市を拠点に農作物の代行販売を続けている。畑でタマネギが大量に入ったコンテナを軽トラックに積み込んだり、皮をむいたりといった作業に励む日々。「農家と消費者をつなぐ役割を果たしたい」と奮闘している。(中村有沙)

■「父がスムーズに農業を始められるよう私が先に学ぼう」

■SNSも駆使「消費者との架け橋に」

 黒田さんは神戸市西区出身。大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤めた。職場と自宅を往復する毎日。「このままでいいのか」と自問自答していたころ、起業経験のある知人の「全ての原動力は愛だ」という言葉に、はっとした。