スタートから15年目を迎えた「淡路島の生しらす」の丼
スタートから15年目を迎えた「淡路島の生しらす」の丼

 観光客らに人気の「淡路島の生しらす」の提供が始まった。スタートから15年目を迎える今年は、飲食店と宿泊施設計63店が、アイデアを凝らしたメニューを用意。関係者は「皆の力を結集し、60万食を目指す」と力を込める。

 淡路島の豊かな食材をPRしようと、北淡路地域の観光施設などでつくる北淡路ブランド推進協議会、淡路島岩屋漁協が2011年に始めた。

 1年目の5万食から実績を伸ばし、14年には80万食を記録。その後は新型コロナウイルス禍もあって減ったが、この3年間は50万食台を維持する。

 「淡路島の生しらす」は水揚げ後、船上で素早く冷却。着岸後すぐに瞬間冷凍することで鮮度を保つ。提供店も解凍方法を徹底するなど、味と食感にこだわり続けてきた。昨年12月には特許庁から地域団体商標の認定を受けた。

 今季も、シンプルに味わう丼や豊富な海の幸を盛り付けた海鮮丼、茶漬けやパスタなど個性あふれるメニューがそろう。同協議会の大塩茂彰会長は「20年、25年と節目を迎えられるようおいしい生しらすを提供し続けたい」と話す。

 11月30日まで。淡路島観光協会岩屋案内所TEL0799・72・3420

(内田世紀)