「灘のけんか祭り」で知られる松原八幡神社(兵庫県姫路市白浜町)のそばにその店はある。「灘のけんかどり」。ギリギリまで祭りの名に似せた屋号なのは明らか。生活の中心に祭りがある地域とは聞くが、何も焼き鳥屋まで…。
どんな猛者が集う店か。恐る恐る扉を開く。店主飴本司さん(61)によると、けんかどりとはかつて提供したシャモのこと。店名については「私も地元ですから相当な覚悟で付けた。祭りを守る地域の誇りに恥じない店にと思ってきた」。いたく誠実な回答だ。
ただ初めてのれんをくぐる客にも覚悟は必要なようで。「入るのに8年かかった人がいました」。実際はアットホームさが店の魅力。一度ご確認を。(小林良多)
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