神戸港のポートターミナルに停泊するクルーズ船ノルウェージャンスカイ=2025年2月28日
神戸港のポートターミナルに停泊するクルーズ船ノルウェージャンスカイ=2025年2月28日

 神戸市は5日、神戸港に2025年に入港したクルーズ客船が過去最多の143隻となったと発表した。欧米を中心に外国籍の客船が伸び、入港数は前年の95隻から急増した。新型コロナウイルス禍が落ち着いて以降、クルーズ船による観光需要は世界的に拡大しており、市は海外での誘致活動に注力する。

 143隻のうち、外国籍は前年の68隻から108隻に増え、過去最多だった。日本籍は35隻で、前年から8隻増。神戸港を発着するクルーズは約半数の71隻だった。

 欧米からの外国籍船が増えた要因について、市は海外での日本ブームや世界的なインバウンド(訪日客)の回復を挙げた。昨年10月に寄港した中国の大型クルーズ船「アドラ・マジック・シティ」など、中国発着のクルーズも25年は8隻が入港した。

 日本船では、7月に郵船クルーズ(横浜市)の新クルーズ船「飛鳥3」が初入港した。秋に本格運航を始めたことで、入港隻数を押し上げた。

 これまでは18年の141隻が最多だった。当時は神戸港を主要な発着港とする「ぱしふぃっくびいなす」が運航していた。その後、新型コロナ禍で落ち込んだが、市は海外のクルーズ船運航会社への営業に力を入れてきた。

 市の担当者は「新たに建造されるクルーズ船の状況など、市場全体を見ながら誘致を進める。神戸発着も増やしたい」とした。(大盛周平)