神戸市長田区のラーメン店で22日午前、店主の男性が銃撃されて殺害された事件で、兵庫県警長田署捜査本部は24日、遺体を司法解剖した結果、死因は拳銃のようなもので頭部を撃たれたことによる脳幹部の断裂と明らかにした。頭蓋骨の骨折もあって即死状態だったといい、頭部には銃弾が残っていた。
捜査本部によると、死亡した男性は、特定抗争指定暴力団山口組弘道会傘下組織の余嶋学組長(57)。脳の内側から傷つけられ、脳幹部が断裂して呼吸が止まっていたという。頭蓋骨の内側には銃弾が残っており、取り出して鑑定を進める。撃たれた部位や発射距離、銃弾の数については明らかにできないとした。
22日午前11時ごろ、ラーメン店の厨房付近で倒れている余嶋組長を、買い出しから戻ってきた従業員が発見。店内には薬きょうのようなものが落ちていたが、拳銃のようなものはなく、捜査本部は、余嶋組長を撃った何者かが持ち去った可能性があるとみている。