兵庫県警豊岡署=豊岡市昭和町
兵庫県警豊岡署=豊岡市昭和町

 同居する長女(4)を布団に投げ飛ばしたとして、兵庫県警豊岡署は8日、暴行の疑いで豊岡市日高町に住む母親で会社員の女(26)を逮捕した。また、次女(3)に対する傷害の疑いで、女の交際相手で同じく同町に住む無職の男(30)を逮捕した。

 女の逮捕容疑は5日午後11時から約30分の間に、自宅で長女の襟元をつかんで近くにあった布団に投げ飛ばした疑い。同署によると、出した食事に長女が文句を言ったとして立腹したという。当初は容疑を認めたものの、その後は「はっきりと覚えていない」と否認しているという。

 男の逮捕容疑は7日午前10時から約1時間の間に、女の自宅で次女の尻をたたき左頰を平手で1発殴った疑い。次女は頰の打撲と唇の内側を切る軽傷。同署によると、次女が起床しないのに腹を立てたという。容疑を認め「次女を起こそうとしたが、自分の言うことを聞いてくれず、いらいらした」などと話しているという。

 同署によると、女は娘2人と3人暮らし。男は頻繁に女の自宅を訪れていたという。7日午前に虐待を疑う匿名の通報を受けた兵庫県豊岡こども家庭センター(児童相談所)が一時保護の必要があると判断し、同日夕に豊岡署へ連絡。長女と次女は同センターが保護したという。

 女の自宅からは昼夜を問わず子どもの叫び声や男女の言い争うような声も頻繁に聞かれたという。近隣住民は「(女は)子どもを連れていても放置状態で、子どもに関心があるようには見えなかった」などと話していた。