神戸市西区の草むらで、近くに住む穂坂修(なお)ちゃん(6)の遺体が見つかった事件で、兵庫県警捜査1課と神戸西署は14日、死体遺棄容疑で、修ちゃんの母親の沙喜容疑者(34)や叔父の大地容疑者(32)らきょうだい4人を送検した。県警は、修ちゃんが自宅で激しい暴行を受けて死亡したとみており、遺棄に至る経緯について4人の供述を慎重にすり合わせ、殺人容疑での立件も視野に捜査を進める。
他の2人は、修ちゃんの叔母に当たる朝美容疑者(30)と朝華容疑者(30)。県警は、4人の認否を明らかにしていない。
県警によると、修ちゃんの遺体は、背中全体に打撲痕とみられる多数のあざが広がっていた。司法解剖の結果などから継続的な虐待の疑いが認められ、6月19日ごろに自宅で家族から集中的に暴行を受けて死亡した可能性があるという。
県警は、22日夕に修ちゃんの遺体を確認し、同居する祖母の由美子さん(57)に対する監禁と傷害の容疑で4人を逮捕。防犯カメラの映像などから、遺棄に関与した疑いが強まったとして7月13日に再逮捕した。
4人の送検容疑は、6月19日午後5時ごろ、銀色のスーツケースに入れた修ちゃんの遺体を、神戸市西区玉津町居住(いすみ)の自宅から、北約1キロの草むらまで徒歩で運び、遺棄した疑い。