兵庫県警姫路署=姫路市市之郷
兵庫県警姫路署=姫路市市之郷

 兵庫県警捜査3課と姫路署は26日までに、窃盗と住居侵入の疑いで、住所不定無職の男(81)=窃盗罪などで公判中=を逮捕した。県警は2016年10月~23年6月に兵庫、岡山両県で、起訴済みの3件を含む計110件(総額約1300万円)の空き巣や車上狙いの被害を裏付けたとしている。調べに対し「二度とやりません。老人ホームに入所しようと思う」と話しているという。

 同課によると、男は23年5月18日に姫路市夢前町の民家に侵入し現金約25万円を盗んだ疑いで、6月7日に逮捕、7月19日に起訴された。県警の調べに「生活保護だけでは飲食代や交際費が足りずにやった」などと容疑を認め、「わしは大泥棒やったんや」などとも話しているという。

 高齢を理由に18年12月に運転免許を自主返納しており、その後は主に自転車で移動しながら、農村地域で無施錠の家や自転車の前かごを狙い、かばんや現金を盗んでいたと県警はみている。姫路市を拠点に東は高砂市、西はたつの市まで、1日で片道20キロ近くを走ることもあったという。防犯カメラ映像などから容疑が浮上した。