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　神戸市のすし店で飲食の提供を受けながら、代金を支払わずに逃げたとして、兵庫県警生田署は９日、詐欺（無銭飲食）の疑いで、同市中央区の無職の男（２６）を逮捕した。男は「今の段階では分からない」と容疑を否認しているという。

　逮捕容疑は、２０２２年１１月１５日午後９時半から１１時ごろの間、同区下山手通１のすし店で、代金を支払う意思や能力がないのに計約１万８千円分のすしと酒を注文し、提供を受けた疑い。

　同署によると、男は入店前、近くを歩いていた女性（３９）に「沖縄から来た消防士です。このホテルがどこにあるか知りませんか」と道を尋ね、教えてもらった後に「お礼がしたい」と食事に誘ったという。

　男は女性と特上にぎりや酒を飲食した後、「電話してくる」と店を出て、戻らなかった。女性は同署に相談し、防犯カメラの映像などから男を特定した。同署には同様の被害届が他にも複数出ているという。