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 兵庫県は30日、夜勤中に医師の指示を受けずに自分に点滴をした県立尼崎総合医療センターの女性看護師(46)を懲戒免職処分にしたと発表した。依頼を断れずに手伝ったという後輩の男性看護師(31)は減給10分の1(1カ月)とした。

 県病院局によると、女性看護師は集中治療系の病棟に勤務。昨年10月下旬、夜勤中に脱水症状のような体調不良を感じ、男性看護師に採血をさせた。結果を見て点滴も行った。

 目撃した別の同僚が上司に報告して発覚。女性看護師は聞き取りに、2025年1月頃から以降に複数回、こうした私的な血液検査をしていたと説明し「深く考えられていなかった。大変大きなことをやってしまい、迷惑をかけた」と話したという。使ったのは院内の検査キットや薬剤で、計約2500円分を弁償した。

 さらにこの件を受けた院内のヒアリングで、昨年2月と7月に同じ病棟の別の男性看護師(45)と女性看護師(49)が、それぞれ医師の許可なく同僚に吐き気止めを注射していたことも判明。2人を停職3カ月の懲戒処分とした。監督不十分として、男性院長(65)ら管理職3人も戒告処分とした。全て30日付。

 県は今年3月に同センターを含む直営の県立全10病院を緊急で調査。他の病院で同様の不正は確認されなかった。(井上太郎)