赤穂市の山陽自動車道で2022年、乗用車を運転中に事故を起こし、同乗していた20代の男女5人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた無職の男(26)の判決公判が16日、神戸地裁であり、酒井英臣裁判官は禁錮3年(求刑禁錮5年)を言い渡した。
判決によると、男は22年9月11日午後3時半ごろ、赤穂市大津の山陽道上り車線で乗用車を運転中、最高速度80キロの区間を時速120~150キロで走行。ハンドル操作を誤るなどしてガードレールやガードロープの支柱に衝突し、同乗の2人を死亡させたほか、3人にけがを負わせた。
酒井裁判官は、2人が死亡し、1人も重い後遺障害があるとして「結果は極めて重大」と指摘。一部の遺族と示談が成立したことや、保険による賠償が見込まれることを考慮しても「実刑が避けられない」とした。