車が落下した立体駐車場=2024年12月27日、神戸市中央区下山手通5
車が落下した立体駐車場=2024年12月27日、神戸市中央区下山手通5

 神戸市中央区の立体駐車場で昨年12月、点検中の作業員2人が死傷した事故で、神戸東労働基準監督署は28日までに、労働安全衛生法違反容疑で、業務を請け負っていた大阪市の保守点検会社「エーステックエンジニアリング」と、同社の50代男性係長を書類送検した。

 書類送検容疑は昨年12月27日、神戸市中央区下山手通5の立体駐車場の定期点検で、全体のシステムを止めずに30代の男性社員に作業をさせた疑い。男性係長は当時、車を載せる台を操作していたという。

 署などによると、この作業中に、台が車を載せたまま約8メートル落下。男性社員が脊髄損傷の重傷を負ったほか、2人と作業していた別会社の50代男性が下敷きになって死亡した。