囲碁の関航太郎天元(21)に一力遼二冠(26)=棋聖、本因坊=が挑戦する第49期天元戦5番勝負(神戸新聞社主催)の第1局が10日、愛知県岡崎市の龍城神社で始まった。
3連覇を目指す関と、返り咲きを狙う一力の戦い。午前9時、立会人の彦坂直人九段(61)の合図で、握って黒番になった一力が第一着を右上隅小目(17四)に打ち下ろした。
左辺を中心に打ち手が進み、一力は黒19(3十六)、21(2十四)から白地に侵入。左下隅で小競り合いが起こっている。
解説の鶴田和志六段(28)は「関天元は地を荒らされたので、厳しく攻めたい場面。一力二冠は弱い石を助けるか、うまく捨て石にするか、柔軟に立ち回りたいだろう」と話す。
持ち時間は各3時間で、10日夕には決着する見通し。対局の模様は神戸新聞NEXTで中継している。
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