囲碁の第49期天元戦5番勝負(神戸新聞社主催)は、挑戦者だった一力遼新天元(26)=棋聖、本因坊=が関航太郎前天元(22)を3勝1敗で破り、3期ぶりに天元位を獲得した。2021年12月6日、関に奪われた天元位。奪還したのは、くしくも同じ日、同じ洲本市で行われた第4局(淡路共正陸運など協賛)だった。一力天元は対局直後と翌7日朝のインタビューで、喜びと次の目標を語った。
一力が「序盤の判断力の高さを実感している」と語る関との5番勝負。「2年前は関さんの情報が少ない中、負けたらどうしようというプレッシャーを自分にかけて手が伸びなかった。それだけに、今回は当時の借りを返す気持ちを強く持っていた」という。