来年公開予定の映画「4アウト~ある障害者野球チームの挑戦~」(協力・神戸新聞社、デイリースポーツ)の身体障害者キャストオーディションが6月29日、神戸市中央区の神戸新聞社で行われた。
原作はノンフィクション作家、平山譲さんの同名小説で、身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」に関する実話を基にした物語。オーディションでは30人を超える参加者が現役の俳優を相手にした演技審査や、キャッチボール、バットスイングなどの実技審査に挑んだ。
現在も障害者野球チーム「京都ビアーフレンズ」に所属する山本新之介さん(53)は「俳優さんに完璧にお相手していただけて、演技ってこんなに楽しいんだって感じました」と笑顔。交通事故で大けがを負い、左足は膝上から切断、右膝もほとんど動かない中で「車いす選手」としてのプレーを目指す。
今秋スタートする撮影に向け、稲垣壮洋監督は「障害者野球です、という見せ方は絶対にしたくない。野球のエンタメをつくろうとしているんです。野球をやっている人がよく見たら障害がある、というだけ」と話した。