受験・入試のイメージ(tkyszk/stock.adobe.com)
受験・入試のイメージ(tkyszk/stock.adobe.com)

 兵庫県教育委員会は30日、来春入学の公立高校入試に向け、県内の国公立中学3年生を対象にした進学希望調査(9月1日時点)の結果を発表した。高校進学希望率は99・2%で、このうち県内公立高の希望者は3万4833人。来年度から始まる高校授業料の無償化の影響を受け、県内外の私立高を希望する生徒が増えた。

 来春卒業予定の中学3年生は4万3147人で、前年度比で141人増加した。進路別の希望割合は、県内公立高=80・7%(3万4833人)▽県内私立高=6・2%(2691人)▽県外私立高=3・1%(1356人)▽就職=0・2%(74人)▽未定=0・3%(137人)-などだった。

 第4学区のうち、姫路市立の3校(姫路、琴丘、飾磨)の統合で来春開校する「姫路市立高」(仮称)には589人が希望した。

 県立高校の再編により今春開校した6校のうち、姫路海稜は普通科に429人、地域科学探究科に87人が希望し、2025年度の募集定員を上回った。残る5校は25年度の定員を下回っており、県教委学事課は「新設校は開校間もないため、(校風や特色が)不透明で迷いのある受験生が多いのでは」と分析する。

 県内外の私立高を希望する割合は計9・3%と、記録が残る1981年度以降最多となった。高校無償化を背景に、進学先の選択肢の幅が今後も広がるとみられる。

 全日制の課程別の希望者数は、普通科・普通科新学科=2万2816人(前年度比423人減)▽専門学科=7010人(同84人増)▽総合学科=3981人(同217人減)。

 全日制高校で25年度の定員を基に算定した希望倍率の上位5校は、市西宮(グローバル・サイエンス)3・08倍▽御影(文理探究)2・73倍▽神戸(総合理学)2・65倍▽農業(動物科学)2・65倍▽加古川東(理数)2・48倍-だった。

 公立高、私立高とも募集定員の発表は10月下旬の予定。(久保田麻依子)

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