阪神・淡路大震災30年特別展「西田眞人 日本画展-再生の祈りをこめて-」(神戸新聞社など主催)が19日から、神戸ゆかりの美術館(神戸市東灘区向洋町中2)で始まる。最新作を含む85点を公開し、作家の画業を振り返る。
西田さんは1952年、神戸市兵庫区生まれ。京都市立芸術大学を卒業後、地元で高校の美術教師をしていた時、震災を経験した。画家としての使命を感じて描いた「黒いアーケード」が日展の特選に選ばれ、現在も鎮魂や祈りをテーマに制作を続けている。
18日の内覧会では西田さんが自ら作品を解説。全国に101カ所ある一の宮神社を描く挑戦にも触れ、「日本の四季の美しさや風土を描いていけたら」と語った。今年4月に日本芸術院賞に輝いた「祠る」も並ぶ。
9月15日まで。午前10時~午後5時。一般1300円など。月曜休館(7月21日と8月11日は開館し、翌日休館)。同館TEL078・858・1520
(津田和納)