「香港のマスメディアを追ったドキュメンタリー映画も完成している。いつか公開できたら」と話す平野愛さん=神戸市中央区
「香港のマスメディアを追ったドキュメンタリー映画も完成している。いつか公開できたら」と話す平野愛さん=神戸市中央区

編集の平野さん「亡夫が残した宿題」

 2019年に香港で起こった大規模な反政府デモを市井の人々の視点でとらえたドキュメンタリー映画「香港時代革命」が13~19日、神戸・元町映画館で上映される。編集・プロデュースは西宮市出身・在住の平野愛さん(51)。二人三脚で制作してきた夫で監督の佐藤充則さんが今年4月、52歳で急逝し、悲しみの中で上映準備を進めてきた平野さんにとって、多くの人に見てもらうことは「残された宿題の一つかもしれない」という。

 平野さん、佐藤さんとも上海の大学を卒業後、日本のテレビ番組制作会社に就職。結婚後の2003年、独立して「アジアンコンプレックス」を設立、社会的テーマを扱うドキュメンタリー映像を多数、手がけてきた。